わたしたちの暮らす神様のお庭の姿や声をお届けできたら幸いです(*´ω`*)




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おばあちゃん、都忘れの花が咲いたよ


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お庭に咲いた小さな紫の花


この花を見るたびにおばあちゃんを思い出す



***



「おばあちゃん」



戦時中 東京から群馬に疎開し

病弱で働けなかった旦那様(出兵できなかったくらいに体が悪かった)に代って

和裁と和花で生計を立てながら

「育てられない」と貰い受けたふたりの子供(母と母の兄)を育てた人



たくさんのお花を抱え乳飲み子だった母を背負い

生徒さんのお家に通っていた


「反物を預かっているから」と

お稽古以外で家を空けることもせず


ただ黙々と働いて働いて、働きながら

ふたりの子供を育て上げた。


母はおばあちゃんが亡くなり

その後自身が40を過ぎ親戚に聞かされるまで

自分が他所から貰われた子供だと知らなかったほど


おばあちゃんは優しく我慢強く物静かで

子供のように無邪気だったおじいちゃんや

絵に書いたような甘えん坊だった母のワガママを聞きながら

仕事だけでなく炊事洗濯もしっかりとこなし



ただの一度も不平不満や小言を口にしたことのない

慈愛に満ちた人だったという



小さい頃国外に居たわたしは

そんなおばあちゃんとほとんど共に過ごしたことがなく


それでも掻巻やリカちゃんのお洋服を縫ってくれていた俯いた横顔

白くなった頭と着物姿を鮮明に思い出す


母がおばあちゃんに和花を習っているとき

「一番好きなお花は何?」と聞くと

「都忘れ」と答えたそう


おばあちゃんは顧問と言う

立派な地位にある先生だったにも関わらず

華やかではないとても地味な小さなお花が好きだったと



その話を聞いた時から

小さな紫の花がわたしの心の中に咲くようになった




「見ているだけで

もう戻れない都を忘れられるような

そんな気持ちになれる花」

と言う花言葉を持つ都忘れ


おばあちゃんの佇まい

おばあちゃんの花










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2014.03.23 / Top↑
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